上花輪・白木神輿の修繕お披露目

令和5年6月18日(日)、上花輪・香取神社にて、上花輪地区の大杉神輿、通称「白木神輿」の修繕完了のお披露目が行われました。

この白木神輿は大正14年(1925)に梅郷村山崎の立川流宮大工・佐藤里次則壯(さとう さとじのりたけ)が棟梁となって製作されました。

佐藤里次(1879ー1952)は上花輪・香取神社や、当館向かいの茂木佐公園にある醤油醸造家・茂木佐平治家の稲荷神社などを手掛けた人物です。

上花輪白木神輿完成記念(大正14年)(鈴木里行氏提供) 中央奥の子ども神輿の脇に立つのが棟梁・佐藤里次。

製作から約100年を迎え傷みも激しくなってきたため、令和4年(2022)10月から今年6月にかけて製作以来初めての修繕が行われ、本日神社に戻ってきました。

瓔珞(ようらく)と鳳凰を取り付けた状態

彫刻は柴又帝釈天本堂などの彫刻を手掛けた名工・石川信光によるものです。

白木神輿の名は、表面に漆などが塗られていない白木仕立てであることに由来します。これは木地そのものの良さを見せるために、棟梁の佐藤里次があえて何も塗らないようにしたと伝えられています。

上花輪の白木神輿は、香取神社境内の大杉神社の夏祭りが行われる7月21日(金)18時から担ぎ出しが行われます。

勇壮なその姿は圧巻の一言です。是非お見逃しなく!

 

白木神輿の概要や今回の修繕の経過は、こちらの上花輪の地元有志による「白木睦」(しらきむつみ)のホームページでご覧いただけます。大変貴重な記録となっておりますので、是非あわせてご覧ください。

「白木睦」ホームページ(外部サイト)