野田市市民会館(旧茂木佐平治邸)では、市民グループ「室礼サロン たのしい和」の皆さんが、玄関や和室の各所に、季節に合わせたしつらい(室礼)をしてくれています。
その中から、今回は「私の室礼コーナー」をご紹介します。
玄関や和室のしつらいは、メンバーが協力して作品を作ったり、飾り付けたりしています。
「私の室礼コーナー」は、旧茂木佐平治邸時代に「化粧室」と呼ばれた和室の華頭窓を利用して、昨年の10月から始まりました。毎月1人ずつが担当して、思い思いのしつらいをしており、それぞれの個性あふれるしつらいが楽しめます。
6月の「私の室礼コーナー」は梅雨の季節に合わせたしつらいになりました。
担当したK.Sさんは、このしつらいへの想いを次のように話してくれました。
「梅雨の時期、なるべく涼し気に、シンプルに、自然を取り入れたしつらいにしました。ヤマアジサイの苔玉は、母から借りた茶器に入れ、カエルが浮かぶガラスの皿は、義母が使っていたものです。水に浮かぶ葉っぱのカエルと、下に敷いてあるすだれは、娘と一緒に、愛知県常滑で買いました。家族の思い出のつまった、私のしつらいです。」
季節のしつらいが飾られているだけで素敵な空間になりますが、そこに込められたエピソードとあわせると、より味わい深いものになりますね。
「私の室礼コーナー」は、毎月、模様替えをしています。市民会館にお越しの際は、ぜひご覧ください。