第168回寺子屋講座(芸道文化講座)を開催しました。

第168回寺子屋講座(芸道文化講座)を開催しました。
講師、講座名は下記の通りです。

講座 野田市と周辺の貝塚からみた縄文人の生活
講師 西野 雅人氏(千葉市埋蔵文化財調査センター所長)

講師の西野氏には、東葛地域を中心に縄文時代の貝塚についてお話し頂きました。千葉県内の発掘事例の積み重ねによって、縄文時代中期には大型貝塚が千葉の湾岸域に作られ、その集中は世界的に見ても特徴的であることが判明しています。それらの貝塚から出土した貝の分析から、土器で作る鍋料理に塩味とうま味を与える「調味食材」として利用されたのではないか、という仮説を提唱されました。また、市内の山崎貝塚は、貝塚研究上重要な遺跡であり、野田の「うま味文化発祥の地」として市民にとって大切な場所となるのではないか、と熱のこもったお話しをいただきました。