第167回寺子屋講座(芸道文化講座)を開催しました。
講師、講座名は下記の通りです。
講座 | イタリアと日本の言語の多様性 |
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講師 | Carlino Salvatore(カルリノ・サルバトーレ)氏(一橋大学博士後期課程/国立国語研究所技術補佐員) |
講師のカルリノ氏には、出身地であるイタリアと研究対象とする日本の言語の多様性について、「危機言語」を素材にお話し頂きました。日本には様々な方言がある中で、アイヌ語や八重山語等の話し手が限られ存続が危ぶまれている「危機言語」が存在します。イタリアにも28もの言語がありますが、やはり「危機言語」があるのだそうです。言語は地域文化を形作る要素であり、言語の消滅はその文化の消滅に直結するというお話に、参加者からも多くの意見や感想が寄せられ、言葉と文化を通した異文化交流の場となりました。