開催にあたって
野田の醤油醸造の歴史は、醤油造りをとりまく様々な産業と、それを支えた人々の歴史です。中でも大きな役割を果たしたのが、貯蔵・運搬用の容器としての樽とそれを製作する樽職人でした。大正から昭和初期の野田の樽職人には、醸造家との関係から「町樽屋」「下樽屋」「売樽屋」といった区分があり、それぞれ異なった生産と流通のあり方をもっていました。
本展覧会では、野田の樽職人である菅谷又三氏と玉ノ井芳雄氏の樽と、製作に使う道具類を展示するとともに、「町樽屋」であった菅谷氏、そして「売樽屋」の玉ノ井氏が、商品としての樽を作るために、独自の技と樽職人としてのキャリア(生き方)を磨いてきたことにスポットをあてました。
本展において野田の文化・人・仕事の一側面を知っていただくとともに、時代の変化を乗り切る職人の技とキャリア(生き方)に触れることで、ご自分の仕事や生き方について振り返り、考える機会となれば幸いです。
- 会期
- 平成19年10月7日(日)~平成20年1月14日(月・祝)
- 会場
- 野田市郷土博物館1階展示室
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- 休館
- 月曜日
- 入館料
- 無料
- 主催
- 野田市郷土博物館・市民会館