開催にあたって
まつりは農村において、春には来るべき収穫の豊かさを祈り、予め祝うものとして、秋には収穫を祝い、神に感謝するものとして行われます。夏のまつりというのは、農村よりもむしろ都市に生まれたまつりでした。人が密集して住む都市にとって、湿気が多く気温が高い夏に流行する疫病が最も恐ろしいものでした。スサノオノミコトという荒ぶる神様に疫病を鎮めてもらおうという人々の祈りが「祇園祭」に代表されるような夏まつりを日本中に広めたものと考えられています。
祇園祭というスタイルとともに、山車や造り物の行列、風流踊りや祭囃子などいろいろなものが土地から土地へ伝えられ、多種多様なまつりが生まれたと想像できます。室町時代から江戸時代の初めにかけて流行し、京都や江戸で人びとの目を驚かせていた蜘蛛舞という軽業芸と、現在「野田の津久舞」として皆さんに親しまれているジュウジロウさんの技がそっくりであるという事実は何を物語るのでしょうか。この展示をみることにより、郷土のおまつりについて様々な発見があればと願っております。
- 会期
- 平成20年10月18日(土)~12月8日(月)
- 会場
- 野田市郷土博物館1階展示室
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- 休館
- 火曜日
- 入館料
- 無料
- 主催
- 野田市郷土博物館・市民会館