開催にあたって
本企画展では、野田市東宝珠花出身の二人の棋士、関根金次郎と渡辺東一をご紹介します。
関根金次郎十三世名人(1868-1946)は、明治初頭から昭和にかけて国内有数の棋士として活躍しました。さらに、自ら名人退位の「大英断」をすることで、江戸時代以来続いてきた終身名人制から、真に実力のある棋士が「名人」となる短期名人制への改革を実現し、その功績から「近代将棋の父」とも言われています。
また渡辺東一名誉九段(1905-1985)は、関根名人の門下で腕を磨き、特に戦後は関根が礎を築いた「日本将棋連盟」の再建に尽力したほか、弟子の育成にも力を注ぎました。
本企画展が、将棋史に名を残すこの二棋士の生き様を通して、近代将棋界のあゆみを振り返る機会となれば幸いです。
また、5月に開催される第68期名人戦第3局とあわせまして、多くの市民の皆様が将棋を知り、その奥深さを感じていただければと願っております。
- 会期
- 平成22年4月3日(土)~7月5日(月)
- 会場
- 野田市郷土博物館1階展示室
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- 休館
- 火曜日
- 入館料
- 無料
- 主催
- 野田市郷土博物館・市民会館