02-02醤油醸造絵馬

醤油醸造絵馬

天保15年(1844)
江戸時代の醤油造りの様子を描いた全国的にも珍しい絵馬で、醤油醸造家の茂木勇右衛門家が野田・愛宕神社に奉納したもの。同家は天保5年から12年にかけて、店舗と蔵の焼失、当主の死去にみまわれ、さらに全国的にも飢饉が発生していた。そうした中で再建を願い奉納されたと考えられる。
画面の中央奥では麹づくり、左側では仕込み、手前では樽詰めした醤油の出荷準備が行われている。作業に従事する人々の服装や表情も丁寧に表現されている。野田市指定文化財。
(愛宕神社所有/当館寄託)